調整局面入りのドル円



今週はイベントの多い週です。
4日のECB理事会とドラギ総裁の記者会見。
5日は米雇用統計。

ただそれらのイベントと比較してもグローバルに注目度が高いのが4日の日銀金融政策決定会合。

オプショントレーダーによれば、他のどのイベントに比べてもオプションでの注目度が極端に高くなっており今回のBOJは今週に関わらず、ここ数ヶ月の中でも重要なイベントになりそうです。

黒田総裁のコメントから推察するには
①買い入れる国債の年限長期化
②資産買い入れなどの基金と輪番オペの統合
③銀行券ルールの撤廃
④オープンエンド買い入れの前倒し

もちろん、こうした発表はすべて「株高円安要因」。


ただ問題はマーケットがこうした予測を織り込みにいきますが、ドル円は95円台ですら回復できず、
先週は94円台前半で終了していること。

メディアの円安報道とドル円の値動きがあわず、発表前であるにも関わらずドル円はじり安の展開。

本日の東京市場では、新年度入りし、本邦機関投資家がドル円とクロス円の売りを断続的に持ち込み、
サポートであった93.75円を割り込み、下値余地が拡大。

「次元が違う金融緩和」に対する欧米勢の期待感が高まっていますが、それが逆に彼らの失望を誘因する可能性が高く、ドル円の上値が重くなってきています。

テクニカルでもTD-Combo,MACD predictorともドル円の続落を示唆。

調整での下落余地が拡大しているドル円に注目。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする